Thin line to the playground.

プレスリリースが出た通り、今回シリーズE資金調達を実施し、株主として新たなパートナーを迎え入れた。
同時に、経営陣の刷新を行なった。
これまで社内役員としては三人体制で5年以上やってきたが、自分以外の取締役が退任。
一方で新たにCTOが就任し、新生チームBONXで5月から再出発を切ることとなった。

1年前の自分には想像もつかなかったような大転換であり、よくここまで来ることができたなと思う。
この新しいBONXには可能性が詰まっていて、率直にこれからのフェーズが楽しみで仕方ない。

ここに至るまでの一つ一つの出来事を晒すようなことはしないが、少なくとも平坦ではなかった。
というか、本当に「ここしかない」というラインを攻め切って、メイクしたに近い。スノーボーダー風に言えば。

置かれた状況は、間違いなく自分の決断の一つ一つの積み重ねが生み出したものだったが、今回の大きな体制変更も、自分が決断を下したから始まったものだった。

この決断を下した当時、どういう結果になるかは全く分からなかった。
今経緯を見返しても、なんの必然でもなかったし、奇跡に近いと思う。

なぜそんな決断が下せたのか。
誤解を恐れずに正直に言うと、決断の軸は自分でしかなかった。
どのような人生を生きたいか、いやそんな大袈裟なことではなく、どのような毎日を過ごしたいか。
それだけだった。

結果は分からないけど「とにかくやる」と決断した。

そう決断してから、今立っているこの場所に来れたのは、応援してくれた人のおかげでしかない。
本当に感謝が尽きない。
どんなときでも時間を取って相談に乗ってくれた経営者の先輩や仲間、ステップアップしてくれた社員たち、一緒に飲んで遊んでくれた友人、そして家族。
そしてそのような応援者が、しかも強烈な応援社が新規投資家サイドにもいてくれたことが僥倖だった。
「応援」のパワーをこれほど感じた経験は人生でもなかなかないだろう。

友人の一人が薦めてくれたスポーツドクター辻秀一先生の本にも大いに救われた。
そこからつながった岡本太郎の言葉にも。
一生大切にしたい考え方と出会ったのも今回得られた大きな財産だと思う。

「大変だったでしょう」とよく言われるが、忍耐強くはやったが、耐え忍んだという感じでもない。
周りの人たちがサポートしてくれたことはもちろん大きいが、「結果が出るまでは苦しくでも我慢」ということじゃなく、「その過程を楽しんじゃおう」というマインドセットを学べたことも大きかったと思う。
もちろんハタからみたら全然楽しい状況ではなかっただろうし、ゴキゲンを失いかける瞬間もあった。
それでも、こういう状況でしか起きないような自分の変化・成長を楽しみ、結果にとらわれず、飄々と淡々とやろうという姿勢が随分と助けになったと思う。

この先のBONXの展開は本当に楽しみだ。
具体的なことはまだ言えないが、最大の応援者の一人が言ってくれた言葉は大切にしたいと思ってる。

「自分がやりたいことをやれ。結果なんてどうなるかわからないんだから」

幸い「世界は僕らの遊び場」というBONXのビジョンに、自分が人生において大切にしたいことが詰まっている。思えば今回決断を下したきっかけもこの言葉だった。
まだ抽象的で申し訳ないが、リスクを恐れずこれを本気で追求していくことは明言しておく。

今回を通じてよく分かったが、自分は自分でしかありえない。
完璧にはなりえないし、色々求められても申し訳ないけど全部は応えられない。
だから自分がやりたいこと、自分にしかできないことを追求していく。
それにそれなりのパワーがあることも今回を通じてよく分かった。

まだ何も成し遂げたわけじゃない。
ようやくスタートラインに立てたかどうか、ぐらいのところだと思っている。
このポストは、この過程で自分を応援してくれた皆さんへの感謝として、そして自分を初心に返すために書いておく。

これからも応援よろしくです。

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