俺がいつもキャップかぶってる理由

先日スーツで出社したら社内が軽くざわつきました。

それぐらいいつもスーツは着てなくて、だいたいキャップとTシャツとスウェットパンツとスニーカー、みたいなハイパーカジュアルな感じ。
要するにスケートパークにいるときと同じ格好で働いております。

若干の変遷はあるものの、基本的に創業以来ずっとこんな感じで通しておりますが、
その背景にはこんな話があります…

 

僕がBONXを始めようと思って、まだアイデアしかなかった時代から応援してくれた恩人が何人かいるんですが、そのうちの一人が現バトルズデザイン代表の百崎氏(通称ももちゃん)です。

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彼はちょうど僕と同い年ですが、社会人として、というか人間として、めちゃくちゃリスペクトしている人で、BCGという比較的過酷な前職を含めても、今まであった人の中で仕事のストイックっぷりランキングベスト5に入る人物です。
グッドデザイン賞BEST100、Red Dot Design Award、JIDA Design Selectionなど、
国内外のデザイン賞を総なめにしたBONX Gripのプロダクトデザインも、彼が担当しています。

そんなももちゃんは、今は自ら立ち上げたプロダクトデザイン事務所の代表として、
腐った日本のプロダクトデザイン業界を…

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ぐらいの勢いで大きな挑戦をしていますが、
一時期はBONXの社員になるぐらいにBONXにコミットしてもらってきました。

ももちゃんと出会ったのはまだ2014年夏ぐらい。
まだ本当にプロダクトの影も形もなかったのに、BONXの一員になってくれました。
不確実性しかないのに、どうしてあのときに仕事を受けてくれたのかと後になって聞いたときの答えが…

「キャップかぶって、ソファーの上にあぐらかいて、一人称『俺』でプレゼンするやつは初めて見た」

それ以外でも、「世界の堤」こと有名iOSエンジニアの堤氏も、創業当初から手伝ってくれた理由を同じように答えてくれました。

「いかにもスノーボーダーみたいな人が、スノーボードのためにこんなの作りたいっていうから、エンジニアとして手伝いたいと思いました」

 

創業当初のベンチャーには本当に何もない。

そんな中で、自分自身の人としての信頼感と、人生をかけて培ってきたストーリーで勝負するしかない。

BONXは幸運ながら最初からスター級のエンジニアやデザイナーに助けれらてきました。
それはきっと最初のミーティングで、「なんか面白いし、信用できそうなやつだな」という印象を持ってもらえたからで、プレゼンの内容だけでなく、服装も含めて自分がどんな人間かを正直に出したからこそ、そう思ってもらえたのかなと思います。
スーツを着てたらきっと同じ結果にならなかったはず。

最初からどこまで戦略的にやってたかは怪しい(というか多分直感的にやってた)ですが、
こういうことの積み重ねとして、今の自分のスタイルが出来上がってきました。

正直、こんな格好をしていることで損をしていることもあると思います。
でも、ルフィーの麦わら帽子と同じように、
自分の目指したい・体現したい世界観のシンボルとして、
自分を信じてついてきてくれたみんなに対するLoyaltyの証明として、
今後もキャップにスケボーで、できる限りやって行きたいと思います。

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そして圧倒的な結果を出して、
もっと自由に生きようって人を増やせたらいいなと思います。

(なのでキャップにスケボーで来ても怒らないでくださいね。あと、柔軟性やTPOをわきまえることも大事だと思ってるので、スーツを着ることもあります)

 

今日の一曲: Kendrick Lamar – LOYALTY. ft. Rihanna

loyalty

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